テスラのヒューマノイドロボット「Optimus」開発チームから、AI責任者のAshish Kumar氏が退社し、Metaの研究部門に移籍したことが明らかになった。
クマール氏は2023年にカリフォルニア大学バークレー校で人工知能の博士号を取得後、テスラに参加。動画学習や強化学習を活用した運動制御の高度化に注力してきた。彼の退社は、6月に総責任者ミラン・コヴァッチ氏が離脱して以来の幹部流出となる。
イーロン・マスク氏は「将来の利益の80%はヒューマノイド事業から生まれる」と強調し、株式市場でも大きな期待が寄せられている。しかし公開デモは遠隔操作が中心で、量産は設計変更により遅延している。今回の退社は、投資家が抱く期待と現実のギャップを浮き彫りにした形だ。
Metaは巨額の報酬でAI研究者を積極的に採用しており、テスラのような先端企業であっても人材流出を免れない構図が鮮明となった。今後、ヒューマノイド開発競争はテクノロジーだけでなく、人材獲得戦略でも激しさを増す可能性がある。


