OpenAIがロボティクス再参入でAGI開発を加速 物理世界データ収集が新たな競争軸に

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生成AIの先駆者であるOpenAIが、再びロボティクス分野への本格参入を開始した。元MetaのAR責任者であるケイトリン・カリノフスキー氏を迎え、社内にロボティクス部門を設立。ヒューマノイドロボットの商標申請や関連職種の採用を積極的に進めている。

同社が2019年にルービックキューブを解くロボットハンドを開発した後、データ不足を理由に撤退していたロボティクス分野。しかし現在の状況は大きく変わった。2025年のロボティクススタートアップへの投資額は60億ドルを超え、モルガン・スタンレーは2050年までにヒューマノイドロボット市場が5兆ドルを超えると予測している。

この再参入の背景には、AGI(人工汎用知能)実現への新たなアプローチがある。従来のデジタル機器では限定的だった環境との相互作用を、物理的な形態を持つロボットが実現する。リアルタイムで収集される実世界データが、人間のような思考と学習を可能にする鍵となる可能性が高まっているのだ。

サム・アルトマンCEOは、2025年中にAIエージェントが実際の労働力として企業に加わり、生産性を大きく変える可能性があると述べている。製造業から医療、家庭内サービスまで、幅広い分野でロボットとAIの統合が進むことで、労働市場の構造自体が変化する可能性がある。競合のGoogle DeepMindやTeslaも同様の動きを見せており、物理世界でのAI実装が次世代テクノロジー企業の競争力を左右する要素となりつつある。

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