Foxconn、AIサーバー製造にヒューマノイドロボットを本格導入 ヒューストン工場で世界初の試み

ヒューマノイドロボット

世界最大手の電子機器受託製造企業であるFoxconnが、米国ヒューストンのAIサーバー製造工場でヒューマノイドロボットを導入することを正式に発表した。NvidiaがワシントンD.C.で開催した開発者向けカンファレンスで明らかになった。

両社が目指すのは「世界をリードするベンチマークAIスマート工場」の構築だ。製造ラインに導入されるヒューマノイドロボットは、NvidiaのIsaac GR00T Nモデルによって駆動される。2026年第1四半期からの本格稼働を目指しており、NvidiaのGB300 AIサーバーの生産開始時期と重なる。

ヒューストン工場は新設で空間も広く、ヒューマノイドロボットの導入に適した環境となっている。Foxconnの産業インターネット部門でロボット事業を統括するレオ・グオ氏によると、同社は独自に2種類のヒューマノイドロボットを開発中だという。一つは脚型、もう一つは自律移動ロボット(AMR)の車輪プラットフォームをベースとしたタイプで、11月の技術イベントで披露される予定だ。

製造現場でのヒューマノイドロボットの活用は、労働力不足への対応と生産効率の向上という二つの課題を同時に解決する可能性を秘めている。Foxconnはすでに物品の搬送やケーブルの差し込み、組み立て作業などの訓練を進めており、実用化への道筋は着実に整いつつある。

Nvidiaのジェンスン・ファンCEOは、製造施設でのヒューマノイドロボット活用は5年以内に広がると予測している。テキサス州、ウィスコンシン州、カリフォルニア州でもAIサーバーの生産拡大を計画しており、急増するAIハードウェア需要への対応を加速させている。

日本の製造業にとっても見逃せない動きだ。深刻な人手不足に直面する国内工場でも、同様の取り組みが検討される可能性は高い。産業用ロボット分野で強みを持つ日本企業にとって、ヒューマノイドロボットへの転換は新たな事業機会となるだろう。投資の観点からも、ロボティクス関連企業への注目度は今後さらに高まることが予想される。

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