中国・新疆ウイグル自治区アラル市にある繊維工場で、5000台のウォータージェット織機が一斉に稼働する様子が公開された。整然と並ぶ織機群が布を織り続ける光景は「工業美学」とも称されている。
ウォータージェット織機とは、水流の力で緯糸を飛ばして布を織る設備だ。高速かつ静音性に優れ、合成繊維の製造に適している。中国は近年、繊維産業においてもスマートファクトリー化を推進しており、新疆地域はその主要拠点の一つとなっている。
背景には、人件費の上昇と国際競争の激化がある。自動化設備への投資は生産効率を高め、品質の均一化にも寄与する。5000台規模の織機を同時運用できる体制は、中国繊維産業の設備投資力とオペレーション能力を示す一例といえる。
こうした大規模生産体制の拡充は、グローバルな繊維サプライチェーンに影響を及ぼす可能性がある。日本の繊維関連企業や素材メーカーにとっては、調達先の多様化や差別化戦略の重要性が増していくかもしれない。


