ByteDance Seedによる「Robix」は、視覚と自然言語を融合させた一体型モデルで、人との自然なやり取りや長期タスク実行に強みを持ち、ロボットの現場実装に新たな道を拓く可能性がある。
ByteDance Seedが開発したRobixは、ロボットの高次認知処理を担う単一モデルとして、視覚情報と自然言語の両方を統合し、人間との円滑なコミュニケーションや複雑な命令の遂行を実現している。実験では、日常的な動作や中断への対応、文脈に応じた判断能力において、既存モデルや商用システム(例:GPT-4o、Gemini 2.5 Pro)を上回る性能を示している。
このモデルは「思考の連鎖(chain-of-thought)」に基づく三段階の学習法を採用し、空間認識やタスク推論の基礎を固めた上で、人間とのやり取りと行動計画を結びつける形で微調整し、さらに長期的な一貫性を強化する強化学習を重ねて完成度を高めた。
こうした設計により、曖昧さへの対話的な補完や、突発的な中断にも対応可能な柔軟性が備わっており、サービスロボットや物流支援、家庭内ケアなど、多様な現場への応用期待が高まる。今後は、実ロボットを用いた運用検証と低レベル制御層との統合が鍵となり、現実社会への浸透が加速すると見込まれる。


