中国発スタートアップDexmateが、製造・物流・小売向けに汎用型ヒューマノイドロボット「Vega」を開発している。2024年に事業を開始した同社は、すでに複数の企業と試験運用を進めている。
Vegaは人の腕や指の動作を再現し、物を持ち上げたり掴んだりするほか、体幹を折り曲げる動きも可能だ。Dexmateは「全身を一から開発することで、既存のヒューマノイドより優れた性能を提供できる」としている。
市場予測では、2050年までにヒューマノイドの導入が10億体規模に拡大し、5兆ドルを超える規模に成長すると見込まれている。とりわけ物流や製造の現場で労働力補完として活用が進む可能性が高い。
開発を率いる創業者の陳涛氏は学生時代からロボット開発を続けてきた。近年のNVIDIA GPUやシミュレーション環境「Isaac Sim」の進化により、物理ロボットの知能を高める速度が加速したという。
同社は先日、米NVIDIA本社でVegaを公開。バーベルを持ち上げるデモで注目を集めた。さらに顧客の工場をスキャンし、デジタルツインを構築してシミュレーションを行う手法を採用している。
今後はNVIDIAの次世代基盤を活用し、画像認識・言語理解・推論を統合する物理AIへの展開を目指す。陳氏は「数年内にモデルは飛躍的に進化する。現場での推論処理に必要な計算力も高まる」と語る。


