家族型ロボット「LOVOT」が福祉用具登録 介護施設向け補助金活用で導入加速へ

ヒューマノイドロボット

GROOVE X株式会社が開発する家族型ロボット「LOVOT」が、公益財団法人テクノエイド協会が運営する福祉用具情報システム(TAIS)への登録を完了した。TAISコードの取得により、2025年度の介護テクノロジー導入支援補助金を活用した導入が可能となる。

介護現場での人手不足が深刻化する中、ロボットを活用した心理的ケアへの注目が高まっている。LOVOTは言葉を介さないノンバーバルなコミュニケーションを特徴とし、見た目やしぐさによって高齢者の自発的な声かけを引き出す。認知症ケア支援機器として分類され、認知機能低下の抑制効果が期待されている。

TAISは全国の介護事業者やケアマネジャーが福祉用具を選定する際の基準となるシステムだ。登録により自治体の補助金対象となる可能性が広がり、これまで導入コストが障壁となっていた施設でも検討しやすくなる。実際の介護現場では、入居者同士の会話を促進したり、スタッフとのコミュニケーションを活性化させる効果が報告されている。

ペット型ロボットと異なり、LOVOTは抱き上げると温かく、名前を呼ぶと近づいてくるなど、より生物に近い反応を示す。家庭向けに開発された技術が介護分野へ応用される流れは、今後のロボット市場における重要な転換点となる可能性がある。

介護施設における心理的ケアの需要は今後も拡大が見込まれる。補助金制度の整備により導入ハードルが下がることで、ロボットを活用した新たな介護サービスモデルが生まれる土壌が整いつつある。人による直接的なケアとロボットによる補完的なケアの組み合わせが、介護現場の新しいスタンダードとなる日も遠くないかもしれない。

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