Pony.ai 香港上場、自動運転の大規模商業化時代が到来 製造コスト70%削減で収益化に現実味

ヒューマノイドロボット

中国の自動運転大手Pony.ai(小馬智行)が11月6日、香港証券取引所のメインボードに上場した。調達額は約77億香港ドルに達し、2025年の自動運転セクターで世界最大のIPOとなった。

2024年11月にNASDAQへ上場したばかりの同社は、わずか1年で米国と香港のデュアルプライマリー上場を実現。2016年の創業から9年で、技術開発段階から本格的な商業運転へと移行する転換点を迎えている。

最も注目されるのは、製造コストの劇的な削減だ。2025年4月に発表された第7世代ロボタクシーシステムでは、BOMコストが前世代比で70%以上削減された。コンピューティングユニットのコストは80%減、固体LiDARのコストも68%減を達成している。

この第7世代システムは、トヨタ自動車、BAIC、GACと共同開発されたもので、3つの異なるモデルが展開される。日本の自動車産業にとって、トヨタとの協業による量産化の進展は、国内の自動運転市場にも波及効果をもたらす可能性が高い。

商業運転の実績も着実に積み上がっている。PonyAIは北京、上海、広州、深圳という中国の4大一線都市すべてで、完全無人のレベル4商業ロボタクシーサービス許可を取得した唯一の企業となった。これまでに5500万キロメートル以上の自動運転走行実績を記録している。

さらに同社は欧州、東アジア、中東市場への国際展開を加速させている。現地政府や産業パートナーとの協業により、各地域に適応したエコシステムを構築し、レベル4自動運転技術の開発と商業化を推進する方針だ。

創業者でCEOのJames Peng氏は「長年の技術開発と実証実験、エコシステム構築が実を結ぶ時が来た」と語る。CTOのTiancheng Lou氏も「技術探求から完全自動の商業運転への飛躍的な転換点」と位置づける。

製造コストの大幅削減により、自動運転サービスの収益化への道筋が見えてきた。配車サービスや物流における人件費削減効果と組み合わせることで、投資回収期間の短縮が期待される。日本市場においても、労働力不足が深刻化する物流業界や地方交通において、同様の技術導入が加速する可能性がある。

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