FA大手のファナックが2026年3月期中間決算を発表した。売上高は前年同期比5.1%増の4,076億円、営業利益は同13.7%増の860億円となった。
注目すべきはロボット部門の動向だ。国内や欧州では自動車関連向けが低調に推移したものの、中国市場でEV関連および一般産業向けの需要が大きく伸びた。ロボット部門全体の売上高は1,726億円となり、前年同期比5.8%の増加を記録している。
FA部門も堅調だった。主力のCNCシステムは欧州や国内で振るわなかったが、インドや中国での設備投資需要に支えられ、売上高は1,039億円で4.5%増となった。
こうした状況を踏まえ、同社は通期業績予想を上方修正した。売上高は前回予想の8,070億円から8,188億円へ、営業利益は1,595億円から1,759億円へと引き上げられている。
一方で、米国による関税政策や世界経済の不透明感は依然として残る。同社も決算資料で「予断を許さない状況」と言及している。アジア新興国での自動化投資がこの先どこまで成長を下支えできるか、製造業全体の設備投資マインドを占ううえで引き続き注視される銘柄となりそうだ。


