DeepRoute.ai、量産型市販車でロボタクシー事業を2025年末開始 従来型の高コスト構造から脱却へ

ロボタクシー
(PRNewsfoto/DeepRoute.ai)

中国の自動運転技術企業DeepRoute.aiは、2025年末までに量産型の市販車を活用したロボタクシーサービスを開始する計画を発表した。特注車両に依存してきた従来のロボタクシー事業とは異なるアプローチで、自動運転技術の商業化を加速させる。

同社の戦略の核となるのは、既に中国で約15万台が一般消費者向けの運転支援車として走行している実績ある技術プラットフォームの活用だ。年末までに20万台を超える見込みの量産車群から得られる膨大な走行データを基に、システムの改良を継続的に進めている。

コスト面での優位性も際立つ。製造段階で自動運転システムを車両に直接統合することで、高額な後付け改造費を排除。さらに高精度地図を必要としないナビゲーション技術により、地図のライセンス料や保守費用も削減できる仕組みを構築した。新たな都市への展開時に長期間の地図作成準備が不要となり、サービスエリアの拡大スピードも格段に向上するとみられる。

MaxwellZhou最高経営責任者は「ロボタクシープラットフォームと量産車が同一のコア技術基盤上に構築されており、高い一貫性とシームレスな相互運用性を実現している」と技術的な強みを説明する。

海外展開の準備も着々と進む。特に欧州、日本、韓国市場を有望視しており、欧州では高い労働コストと先進的な規制環境が、日本と韓国では高齢化やドライバー不足といった人口動態上の課題が、自動運転ライドシェアサービスの普及を後押しする要因になるとの見方を示している。同社は現地化対応とパートナー連携を強化するため、欧州での事業拠点確立を急いでいる。

AlibabaやGreatWallMotorを含む投資家から5億ドル以上の資金調達に成功している同社。量産車を基盤とした低コストなハードウェア構成により、従来型のロボタクシー事業者が直面してきた収益性の壁を乗り越える可能性がある。自動運転技術の社会実装において、新たな事業モデルが市場にどのような変化をもたらすか注目される。

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